未熟者

みじゅくもの と読んでください

壊れた初代Nintendo DSをGameboy Macroに

f:id:vjtbc:20201025131604j:plain ゲームはあまりしないが、たまにやりたくなる。

壊れたDSをもらったが、壊した

久々に実家に行くと、処分予定の壊れたDSがあった。ヒンジ破損で上画面はグラグラだが電源は入る。充電器もある。しかも近所のハードオフに懐かしの「ロックマンエグゼ3」もあった。 全部まとめて持ち帰ってきた。

2日ほどそのまま使っていたが、上画面の重さに耐えられなかったのかヒンジ部のケーブルが切れてきた。そして起動しなくなる

その後調べてわかったが、どうやら上画面が認識できないと起動できないらしい。もともとゲームボーイアドバンスのゲームが目的だったので、上画面を外すいわゆる「ゲームボーイマクロ化」をすることにした。 ハンダづけなんて中学生の授業でやったのが最後だが、挑戦してみることに。

準備

参考にしたのは以下

blog.ch3cooh.jp

で、道具等々を準備。ハンダごては何故か家にあった(25Wのもの)ので、下記を購入 f:id:vjtbc:20201025125339j:plain

  • 分解用Y字(1.8mm)ドライバー 750円
  • ハンダ(0.8mm) 260円
  • ハンダ吸取線 250円
  • 炭素皮膜抵抗330Ω 8円*3個=24円

合計1284円

ハンダ吸取線と抵抗の予備は、もし失敗した時のため(結局使わなかった)。

分解

めっちゃ分解しやすい作りだった。

バッテリーを外して、黒いY字ネジを7つ外す。 f:id:vjtbc:20201025130142j:plain ネジはすべて見えているし、太さも長さもすべて同一で間違う心配なし。

基盤が見えたら銀色のプラスネジを4つ(たしか)を外す。 基板上の白丸のところと、DSゲームカセットスロットの上部。 こちらも長さも太さも同一。うーん、親切。 f:id:vjtbc:20201025130223j:plain この時点でLRボタンを外す。バネをなくさないように注意。

そして左上のフラットケーブルと右下のフラットケーブルを外す。跳ね上げ式。 右下のフラットケーブルの下にはさらに2つのフラットケーブルがある。こちらのコネクタは押し込みタイプなのでストッパーを左右ちょっとずつずらして外す。 すると基盤を完全に外すことができる。

参考リンクでは画面を取り外したりしていたが、タッチパネルも残っていて良いし、何より破損や画面傷が怖いので今回は外さないことにした。

STARTボタンのあたりに目的の箇所がある(LCDC2とLCDA2を短絡する方式)。 f:id:vjtbc:20201025132847j:plain 今回はハンダづけ初心者ということもあり、取り回しやすそうなサイズの炭素皮膜抵抗を買ってきたが、見ての通りボタン用のゴムと重なる。ゴムのフチとボタン部分の間にうまく収まるようにしなくてはいけない。このあたりはチップ抵抗のほうが収まりが良さそう。

チップを仮押さえするいい道具も持ち合わせていなかったので、現物合わせて抵抗の足を折り曲げ切断。マスキングテープで貼り付け仮押さえし、そのままハンダ付け。手がプルプル震えて大変だった。。。 f:id:vjtbc:20201025133122j:plain

あとは仮組みして動作確認して、問題なければ組み上げて完成。

おわりに

おそらく10年以上前のハードだと思うがバッテリー状態は良好で、上画面がなくなったおかげもあるだろうがなんと10時間近くゲームができる。 分解のしやすさといいハードの持ちといい、一流メーカーの子供向け端末の作りの良さ(not繊細さ)はすごいなぁ。

スピーカーは上画面ごとオミットしてしまったが、いちいち家でイヤホンつけるのも嫌なのでどこかで内蔵したい(あと最小音量が大きすぎるし調整がシビアでイヤホンで使うのがつらい)。 それとヒンジ部が不要なのに残っているのは少々不格好なので、気が向いたらキレイに整形してもいいかも。

ちょっと敷居の高さを感じていたハンダごてを使った工作ができたので、また何か面白そうなものがあったらやってみる。