未熟者

みじゅくもの と読んでください

高尾山〜陣馬山縦走

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東京に住むようになって山に行く機会が激減、というかゼロになり、たまには山に行きたい気持ちに。 以前は車を持っていたので数人でお手軽キャンプが殆どだったが、登山はあまりしたことがない。 仕事をやめて無職の期間(有給消化中)だったので、なんだかんだ行ったことのなかったド定番 高尾山に行くことにした。 東京にいるので行ってみるくらいの気持ちで、この時点では「どうせお気楽観光地でしょ?」と思ってあまり期待していなかった。

ルート

前述のとおり高尾山をただ歩くだけでは物足りなそうだったので、もっともハードそうな稲荷山コースで登頂し、そこから陣馬山まで縦走をすることにした。 参考にしたのは以下のリンク https://www.takaotozan.co.jp/course/img/course_map.pdf

www.travel.co.jp (こっちは自分とは逆向きルート)

・電車で高尾山口駅まで向かい、 ・駅から稲荷山コースで山頂へ(3.1km, 案内では1時間40分)、 ・高尾山から陣馬山まで(15.3km, 案内では5時間20分)、 ・陣馬山からバス停まで(3km弱?、1時間を想定) 合計8時間想定のコース。 とはいえ流石に書いてあるがままの時間がかかるとも思えないので、おそらく6時間ほどかな?

準備

装備はトレッキングシューズに適当なウェア。ウェアも本格的なものは持っていないので、

    • ノーブランド登山パンツ(3000円くらい
    • コロンビアトレッキングシューズ(7000円くらい

手元にあったありあわせの服で。最終的にはコロンビアのパーカーが上に来るのでなんかそれっぽく見えるので良し。

ザックはたしか18Lほどの小さいものを。 中にはカッパと折りたたみ傘と、念の為のライターと懐中電灯。 折りたたみ傘は休憩中の小雨や下界の移動時に便利なので、雨の可能性があるときは持っておくべし。

近所のスーパーが朝からやっているので、

  • おにぎり2つ
  • 水500mlボトル3つ
  • ミックスナッツ

上記を購入。水は1本余分かとも思ったが、補給箇所がわからなかったため念の為3本にした。 ミックスナッツはおつまみとしてコンビニでも売っており入手性がよく、かつ高カロリーで食べやすく塩分補給もできる(好みで無塩もある)ので、行動食として非常におすすめ。余っても帰宅後のビールのアテになる。

行程

朝8:30過ぎに高尾山口駅に到着。新宿から1時間弱で来れるんだからアクセスが素晴らしい。しかもたったの400円で。京王線、中央線に比べて距離に対して安すぎる。山はなんだかんだ交通費がかかるので、近くて早くて安いのはとても良かった。

トイレ等を済ませ、8:45にケーブルカー乗り場付近の登山口に入る。 f:id:vjtbc:20201024221954j:plain やはり道は整備されていて歩きやすいのだが、山らしい道もあって退屈はしない。上りは結構なもの(かつ日頃の運動不足)で、「甘く見すぎていたか?」とちょっと反省。 f:id:vjtbc:20201024222129j:plain 特に山頂直前の急な階段はしんどかった。 f:id:vjtbc:20201024222452j:plain 山頂到着。9:40。 f:id:vjtbc:20201024222558j:plain 山頂にはネコもいた。 f:id:vjtbc:20201024222826j:plain ハイペースにしすぎて少ししんどかったが、時間的には巻けたのでありがたい。 5分ほど見物して出発。

出発してしばらくはさすが尾根道といった具合に頭上の開けた気持ち良い道。 f:id:vjtbc:20201024222830j:plain 道中には茶屋っぽいものがいくつもあったが、どれもやってなかった。春にやってるのかな?平日だからやってないだけ?

しばらくすると少し森の中に入る。途中の一丁平にもネコがいた。 f:id:vjtbc:20201024222839j:plainf:id:vjtbc:20201024222834j:plain

あっという間に小仏城山。10:25。 不思議な置物があった。 f:id:vjtbc:20201024222843j:plain ここは設備も整っているし高尾山からも近く、見晴らしも良いのでちょっとした散歩ならここまででもいいかもしれない。 そのまま歩き続けるとすぐに小仏峠明治天皇がお休みになったと言う割には随分寂れてる。 f:id:vjtbc:20201024222852j:plainf:id:vjtbc:20201024222848j:plain 有名?なたぬきもいた。 f:id:vjtbc:20201024222855j:plain 小仏バス停へのルートもあるらしい。

そして気がつくとまたしてもあっという間に景信山。11:10。 f:id:vjtbc:20201024222904j:plain こちらのほうが展望が良いが、売店はやってないし設備もちょっとくたびれ気味。 小仏城山のほうが開けた場所で日当たりもよく、休憩するにしてもやっぱり小仏城山かな。

景信山を出ると少しばかり登山らしい道が続いた。ただ、途中には尾根道らしい広めの気持ち良い道があったりと楽しく歩ける。 f:id:vjtbc:20201024223227j:plain 道中に堂所山への分岐が。 f:id:vjtbc:20201024222908j:plain 写真では伝わりづらいが、目の前があまりにも急登で躊躇した。が、せっかくなので立ち寄ることに。今回は基本的に巻道も通らないことにしている(気持ち負荷のある運動)。 f:id:vjtbc:20201024222912j:plain 堂所山山頂。12:00。森の中で、山頂とはいえ何も見渡せない。 f:id:vjtbc:20201024222916j:plain 小さなベンチが2つあったので、ここで10分ほどお昼休憩。

少し歩くと木が切られ開けた道に。休憩で止まったことで体温が下がったので日差しが温かい。 f:id:vjtbc:20201024222921j:plain すぐに明王峠に到着。12:30。 f:id:vjtbc:20201024222754j:plain そこから歩くこと30分ほど。陣馬山山頂到着。13:05。 f:id:vjtbc:20201024222757j:plain 開けた山頂からの眺望は非常に良い。 深い山ではないので、東には新宿が小さく見える。が、逆に見えることで「ああ、俗世からだいぶ離れたな」という気持ちになれる。 f:id:vjtbc:20201024222805j:plain 新宿を見たくなくなったら北の方を見る。すると山々が見える。 f:id:vjtbc:20201024222801j:plain 一度下山しかけたがバスの時間を考慮してまた戻ったりとか無駄なことをしつつ30分程度山頂付近に滞在。 「このペースなら45分でバス停まで行けるだろう」と思って13:40に出発(バスは朝を除いて毎時25分にあった)。

山の北東側に下りると、「新登山ルート・バス停」の看板があるのでそれに従って進む。 5分ほどすると分岐があり、なんと橋の崩落で通行止めの張り紙。 f:id:vjtbc:20201024222808j:plain 真新しい張り紙だったが、9月に崩落とのことなので「もう通れるかも?」と淡い期待で進む。水音はするが川が見えてくる気配はない。しかも結構急で険しい下り道。もし通れなかったときに戻るのがツラいので、諦めて引き返すことに。 張り紙のあった看板まで戻り、そこから和田峠へ進む。10分のロス。

和田峠着。 f:id:vjtbc:20201024222814j:plain どうやら自分が歩いて来たのは巻道らしい。おそらく陣馬山山頂から新ルートに入らずに和田峠の標識で来るともうちょっと早いのかな?とはいえ巻道は歩きやすかった。 14:05。バスまであと20分しかないが、あと3.7kmの標識。14:25のバスは諦めることにした。

下山中、携帯の電波が入ったので橋の崩落について調べると、どうやら登山道に入ってすぐのことらしい。せっかくなので見物していくことに。 f:id:vjtbc:20201024222818j:plain やっぱりダメだった。 沢に降りて渡ることもできそうだったが、沢まで高さはあって危険そうだし、靴も確実に濡れそうなので、和田峠経由で降りてきて正解だった。

そんなこんなでバス停に到着。14:45。 f:id:vjtbc:20201024222821j:plain 新ルートが開通してれば、あそこで強行するか迷わなければ20分前のバス間に合ってたな、、、なんて後悔をしながら40分バスを待つ。

蕎麦屋は週末のみの営業とのこと。残念(ちょっとおなかすいてた)。

バスは地元の小学生が結構乗り込んできてびっくり。東京にもこんなのどかな町と生活があるんだなぁと驚いた。 40分ほどで高尾駅に。16:10分頃。そこから電車にのって現実に戻る。

おわりに

所詮観光地とナメてかかっていたが、良い週末になった。

まず新宿から1時間・400円で麓までアクセスできるのが素晴らしい。 近いとはいえ、高尾山 稲荷山ルートはなかなか歩きごたえがある登山だった。 さらに素晴らしいのが縦走で、道中景観のポイントがいくつもあり、飽きなく歩くことができた。 高尾山自体難易度の異なるルートがいくつもあるし、縦走路は途中に休憩スポット・バス停への脱出ルートもあって、その日の気分や体調に合わせて道も選べる。 橋の崩落は調査不足だし、地図も持っていなかったことで和田峠までの巻道の距離がわからなかったのが準備不足。反省。

非常に気に入ったので、今度は相模湖の方にも行ってみたい。