未熟者

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FullHD化したX220にUbuntuを入れてプライマリモニタを設定する

テレビ用PCのセットアップで久々にUbuntuを触ったら、死蔵しているX220を有効活用しようという気持ちがこみ上げてきた。

OSインストール

テレビ用PCと同様に、Ubuntu20.04の日本語Remixを使用した。

現在使っているX220は、ドッキングステーション用のDisplayPortを流用したFullHD改造をしたもの。その改造では

  1. 12.5インチFullHDディスプレイをPC内部のドッキングステーション用DisplayPort経由で接続し、元の内部ディスプレイと交換
  2. 内部LVDSコネクタ?にダミー信号を流して、さもFullHDディスプレイが接続されているかのように見せかける

以上2つの処置がされている。2.は不要なように見えるが、これのおかげでキーボードのファンクションキーによる輝度変更などが動くようになっている。

ただ、②の処理のせいでマシンは内部ディスプレイが存在すると認識しているため、そちらにOSインストール画面を表示しようとする。結果として目の前の画面はセカンダリディスプレイとして認識され、ただ壁紙が表示されるだけとなる。幸いThinkPadはファンクションキーで画面表示を切り替えることができ、Ubuntuのインストールディスク起動でもこのキーを認識する。Fnキー+F7で切り替えられるため、画面の複製になるように何度かFn+F7の入力を試す(Fn+F7を4回連続入力で切り替えられた)。

画面が表示されればあとはただインストールするのみ。

プライマリモニタを設定する

インストール後も上記のディスプレイ問題に直面する。ログイン画面から何も表示されないが、Enterキーを1回押して、その後初期設定したパスワードを入力することでログインできる(見えないだけで、ユーザー選択→パスワード入力しているだけ)。

ログインできてもやはりセカンダリディスプレイとしての認識となっているため、作業のためにもまずはFn+F7でどうにか画面表示をミラーリングにする。

無事にミラーリング表示ができたら、Ubuntuの設定アプリケーションをつかって再度画面設定を行う。現状がミラーリングになっているため、一度「画面を拡張」を選択し、適用する。このときプライマリディスプレイにDPポート接続したFullHDディスプレイ(画像ではLG Display 12")を選択しないと、また画面が壁紙のみ表示になってしまう。ただ、もしプライマリディスプレイを設定し忘れても、設定保存ボタンを押さない限り15秒程度で元に戻るので、間違えたときはおとなしく待てば良し。 f:id:vjtbc:20200818024704j:plain その後再度ミラーリング設定にし、適用する。 f:id:vjtbc:20200818024719j:plain 上記の作業で ~/.config/monitors.xml が作成される。ちょっと手間だが、$ xrandr --output DP-3 --primary ではこのファイルが作成されなかった。

最後に $ sudo cp ~/.config/monitors.xml ~gdm/.config/ を実行して完了。成功していればログアウトしてもログイン画面がちゃんと表示されるはず。