テレビ用PCのセットアップ
テレビ専用のYouTube端末がほしくなった
前回の記事で書いたように、テレビにはよくiPadを接続してAmazon PrimeビデオやDAZNのF1中継を楽しんでいる。最近はYouTubeをよく見るのでこれもiPadを接続してと思いきや、iPadのYouTubeアプリは外部ディスプレイ出力に対応していなかった。Amazon Primeビデオなどは外部ディスプレイを接続するとそちらに映像出力しiPad自体はリモコンのようになるのだが、YouTubeアプリは単純なミラーリングとなってしまう。iPadの画面は4:3なので、どうしてもテレビ画面をフルに活かすことができない。
Apple TVの購入も考えたのだが、YouTubeの再生のためだけに2万円近く使う気にもなれず、手元に昔のPCが残っていたのでこれを有効活用することにした(久々にPCで遊びたかった気持ちもある)。
使用PC
大学時代に購入したPCをそのまま再利用することとした。DS61 v1.1というASRock製のベアボーンベースだ。
さすがに7,8年前のPCなのでスペックは今更感がすごい。SSDはなんとSATA2接続。
OSセットアップ
Windowsなんてもう手元にないので、Ubuntu20.04の日本語Remixを使用。
あまり手間を掛けたくないので、吊るし?でさっくり使えそうなUbuntuにした。
再起動時の起動不可
インストールしてアップデートをして再起動をかけると、スプラッシュスクリーンから進まない。調べてみると同様と思われる問題の記事にたどり着いた。
特にログなどはしっかり調べなかったが、記事内で紹介されてる対処方法がスプラッシュスクリーンを表示するアプリの削除のみで害もほぼなさそうだったので、そのままセーフモードで実行
# sudo apt remove plymouth
これで起動できるように
初期設定
日本語Remixを使用したら、最初からGoogle日本語入力も入っていた(最近評判悪いらしいが)ので、ほとんどやることなし。
- フォルダ名を英語に戻す
$ LANG=C xdg-user-dirs-gtk-update
- 昔ほど気にしなくていい気もするが、なんとなく
- Mac配置に合わせたキーマッピング
- Chromeのインストール
- ググって.debファイルを落とす
大抵のものがブラウザでどうにかなるので、アレコレ入れない。
Bluetooth接続
セットアップ後のキーボード接続にThinkpad Bluetooth トラックポイントキーボードを使いたかったためAmazonで380円と格安だったUSBドングルを接続するも、どうやってもBluetoothをONにできない。
デバイス自体は認識してるのに何をやってもダメなので、確実に違うチップを積んでいるであろうTP-LinkのUB400というドングルを使用したところ、挿しただけで正常に動いた。中華っぽい製品でも動作報告があるものはあるが、あの手の製品は途中で中身切り替わったりするので安心できない。
使用感
Ivybridh世代で内蔵グラフィックスはHD4000シリーズのため4K出力はできないが、テレビ側のアップスケーリングが良く効いているので、FullHD出力でも見づらさはない(画面から2〜3mほどの距離で操作)。Chromeを使いYouTubeでFullHD動画をフルスクリーン再生すると、4スレッドの使用率が70%近くまで上がることもあるが、概ね30〜40%台で推移しているため、再生自体はそこまで問題ではない。
操作がもたつくと感じたが、Bluetooth接続の問題だった。たったの2,3mの距離だがソファに座ると接続が不安定になりカーソル移動がもたつく。過去に実家のテレビに別PCを接続した際にも同様の問題が発生した。その際はBluetoothではなくLogicoolのUnifying接続だったので、Bluetoothの問題というよりPCのキーボード・ポインティングデバイスは数メートルの距離を考慮した出力ではないのが原因と思われる(たしかにそんな高出力じゃ、無線キーボードだらけのオフィス環境はすごいことになりそう)。
最後にLinuxを触ったのは5年以上前なので、ただインストールしただけとはいえ楽しめた。ただ、動画を見るだけなら圧倒的に専用デバイス(Apple TVやFire TVなど)が手軽だと再確認。